昨今、盗難や空き巣のニュースを見かけることが多いように思います。
自衛のためにも自宅のセキュリティ対策が気になって防犯カメラを設置したくなるケースもあるでしょう。
今回は賃貸物件の防犯カメラの設置について解説します。
入居者が防犯カメラを設置していいのか、設置したいときの対処法・注意点・費用などをご紹介します。
防犯カメラ以外でおすすめできるセキュリティ設備についても紹介しているので、セキュリティ対策でお悩みの方は参考にしてください。
賃貸に入居者が防犯カメラを設置できる?
賃貸物件に入居者が防犯カメラを設置したいと考えても、自分の判断だけで無断で設置することはできません。
理由としては、個人情報の保護に関する法律(18条)や各自治体の条例などで、プライバシーの侵害がされてしまうと判断されるケースです。
勝手にカメラで撮影してしまうことは法律に触れるかもしれません。
自分の判断で、勝手に防犯カメラを設置してはいけないということをまずは理解しておきましょう。
賃貸に防犯カメラを設置したいときの対処法
賃貸物件に防犯カメラを設置したいなら、まずは大家さんや管理会社に相談する必要があります。
相談する際には、どうして防犯カメラを設置したいのか、撮影する場所、映像の管理方法を整理しておくと、大家さんや管理会社に理解を得やすくなるでしょう。
トラブルを避けるためにも、物件の所有者である大家さんや管理会社への相談が必ず必要です。
賃貸に防犯カメラを設置するときの注意点
設置場所と撮影範囲
防犯カメラの設置場所は、目的にあう場所を撮影できるところに設置しましょう。
目的外のところに設置してしまうと、プライバシー侵害になるため注意が必要です。
他の入居者の部屋の中や玄関先、宅配ボックスなど、プライバシー侵害にあたるような場所が、防犯カメラに映ってしまわないよう注意が必要です。
映像管理の取り扱い
防犯カメラの映像は、誰にでも見せられるものではありません。
防犯カメラの記録映像を見ることができる対象者を大家さんや管理人などに限定し、それ以外の方が見たり流出させたりできないようにしましょう。
防犯カメラの周知
防犯カメラを設置するなら、それを周知する必要があると法律で定められています。
防犯カメラ作動中と書かれたステッカーを賃貸物件の入口やエントランスに貼ったり、お知らせの紙をポストに投函して住んでいる方たちに連絡したりするなど、周知するように努めましょう。
共有部分への配慮
防犯カメラを設置する場所は共有部分になるため、間違っても壁や天井を傷をつけてしまわないように気を付ける必要があります。
大がかりな工事をおこなうと傷がついてしまう可能性があるため、工事不要で取り付けられるような防犯カメラがおすすめです。