気に入った賃貸物件を見つけたとき、「すぐに住みたいわけじゃないけど、ほかの人に取られたくない…」と思うこと、ありますよね。
今回は賃貸物件の入居日をどこまで延ばせるのか、少し先の入居を希望するときに使える交渉のコツについて、わかりやすくご紹介します!
賃貸の入居は待ってもらえる?仮押さえはできるの?
賃貸に「仮押さえ」はない
不動産会社が「仮押さえできますよ」と言うことがありますが、これは入居申込を意味します。
申し込むと「1番手」扱いとなり、審査中の数日間は他の人が申し込めない状態になります。
ただし、気軽に申し込むとキャンセル時のトラブルや信用低下につながる可能性があるので、本気で住みたい物件だけにしましょう。
入居申込後、2週間ほどで家賃が発生
入居申込が通ると、通常2週間以内に契約・家賃発生という流れになります。
そのため「2ヶ月先に住みたい」という場合には、合わない可能性が高いです。
どうしても待ってもらいたいときは?
交渉によっては、最長1ヶ月ほど入居を待ってもらえることもあります。
ただし、家賃が安かったり、人気エリアの物件はまず難しいと考えておきましょう。
交渉したい場合は、内見時に不動産会社へ早めに相談するのがおすすめです。
入居を待ってもらえるケース
1. 先行申込できる物件を狙う
「先行申込」とは、まだ内見できない物件に先に申し込むこと。退去予定や工事中の物件に多く、内見後にキャンセルも可能です。
1〜2ヶ月先の入居になることも多く、ゆとりのある引越しスケジュールを組みたい人におすすめです。
2. 先行契約をする
「先行契約」は、内見せずに契約する方法です。申し込んだ時点で入居を確保できる反面、キャンセルが基本できないため注意が必要。
「この物件しかない!」という場合に使う最終手段と考えましょう。
3. 人気のない物件を閑散期に狙う
長く空室が続いている物件は、大家さんも入居してもらいたいため、交渉次第で入居を先延ばしできることも。
とくに6〜8月の閑散期は成功率アップ。逆に1〜3月の繁忙期は競争が激しく、交渉はまず通りません。
入居を待ってもらうための4つのコツ
「代理」「専任媒介」の不動産屋を選ぶ
大家さんとの関係が近いため、交渉が通りやすい傾向に。
空室が続く物件を選ぶ
ただし、人気がない理由(騒音・立地など)は必ず確認を!
繁忙期を避ける(1〜3月NG)
交渉は人が少ない6〜8月がおすすめです。
交渉に強い不動産会社に相談する
対応の柔軟さや実績を持つ業者を選びましょう。
賃貸の入居を待ってもらうときの注意点3つ
1. 入居希望日は申し込み前に伝える
「入居は○月頃からを予定しています」と、申し込み前に不動産会社へ伝えておきましょう。
あとから相談するよりも、事前に共有しておいた方が、大家さんも対応しやすく、柔軟な対応が期待できます。
2. 複数の物件に同時申し込みはNG
「とりあえず複数申し込んでおこう」は避けましょう。
契約前のキャンセルは違約金は発生しないことが多いですが、不動産会社や大家さんの信頼を損なう原因になります。
また、「本気で住む気があるのか?」と疑われて、審査に不利になることもあるので注意が必要です。
3. 申込金の有無と返金条件を確認する
物件によっては、申込時に「申込金」や「預り金」を求められるケースがあります(相場は家賃1ヶ月分程度)。
これは契約成立前に仮押さえする意味合いで、不成立になった場合は必ず返金されます。
入居を待ってもらうときは、
希望時期を事前に伝える
複数申し込みを避ける
申込金の扱いを確認しておく
この3つを守ることで、スムーズかつ安心して契約へ進めます。
「先に動いた者勝ち」の賃貸探しだからこそ、誠実な対応でチャンスを確実につかみましょう!