軽量鉄骨造の賃貸物件は、耐震性やコスト面でバランスが取れており、多くの人に選ばれています。
しかし、防音性に関しては注意が必要なポイントもあります。
この記事では、軽量鉄骨造の賃貸物件の特徴や
メリット・デメリットをわかりやすくご紹介。さらに、防音性能や音に関する対策、物件選びの際に確認しておきたいポイントについても解説しています。
これから軽量鉄骨造の物件を借りようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
軽量鉄骨造賃貸物件の特徴とは?
軽量鉄骨造とは、建物の骨組みに鉄骨を使った構造で、鉄骨造の一種です。鉄骨造には
「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類があり、違いは使用される鋼材の厚さにあります。軽量鉄骨造は厚さ6ミリ未満、重量鉄骨造は6ミリ以上の鋼材が使われています。
軽量鉄骨造の賃貸物件には以下のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
• 木造よりも耐久性が高い
• 家賃が比較的リーズナブル
• 工場生産によるプレハブ工法で品質が安定している
【デメリット】
• 断熱性能が低く、室内温度が変化しやすい
• 防音性が劣り、音漏れが気になることも
軽量鉄骨造の建物は、木造よりも耐用年数が長く
(法定耐用年数:軽量鉄骨造27年、木造22年)
工期も短縮できるのが特徴です。特にプレハブ工法により、現場での作業が効率化され、安定した品質が期待できます。その分、建築コストも抑えられるため、
家賃が比較的安く設定されていることが多いです。
一方で、断熱性や防音性の面では注意が必要。
外気温の影響を受けやすく、周囲の音や生活音が響く可能性があります。
軽量鉄骨造は、木造よりも安心感がありつつ、鉄筋コンクリート造のような高コスト物件よりも手頃な価格帯で探せる点が魅力です。安全性と家賃のバランスを重視
する人におすすめの構造といえるでしょう。
軽量鉄骨造の防音性について
賃貸物件で使われている主な構造には、木造・軽量鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)・鉄筋コンクリート造(RC)の4種類があります。
この中で、軽量鉄骨造の防音性能は、木造よりはやや優れているものの、鉄筋コンクリート造などと比べると劣っているとされています。
そのため、外からの騒音が聞こえやすかったり、隣の部屋の生活音が響いてくることがあります。
また、自分の話し声が壁を通して隣に漏れたり、ドアを閉める音が思った以上に響いてしまうこともあるかもしれません。
防音面を重視する方は、軽量鉄骨造の物件を選ぶ際に注意が必要です。
木造・重量鉄骨・RC構造との防音性の違い
木造との違い
木造住宅は、防音面ではあまり優れていないとされています。
木材は軽くて密度が低いため、音を遮る力が弱く、
コンクリートのような重くて密度の高い素材に比べると音が通りやすいという特性があります。
そのため、生活音が隣の部屋に響きやすく、周囲の物音が気になることもあるでしょう。
特に、小さなお子さんがいる家庭では、音が外に漏れる可能性をあらかじめ考慮する必要があります。
なお、軽量鉄骨造と比べても建材自体に大きな違いはないため、防音性の差はそれほど大きくなく、木造のほうがわずかに劣る程度です。
重量鉄骨造との違い
重量鉄骨造は、6ミリ以上の厚みのある鋼材を使っているため、建物自体がしっかりしており、壁も厚くなります。
その結果、軽量鉄骨造よりも防音性能が高く、音が伝わりにくい構造になっています。
RC造・SRC造との違い
鉄筋コンクリート(RC)や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)は、コンクリートという密度の高い素材を使用しているため、防音性能が非常に優れています。
壁の厚さなどの条件によって多少差はありますが、
一般的には生活音がほとんど漏れにくく、プライバシーを確保しやすいのが特徴です。
音に敏感な方や、静かな暮らしを重視したい方には、RC造やSRC造の物件がおすすめです。
軽量鉄骨造の物件でできる防音対策
軽量鉄骨造の賃貸物件は、防音面で気になる点があるかもしれません。
ここでは、音に敏感な方や、周囲への音漏れが心配な方に向けて、具体的な防音対策をご紹介します。
周囲の生活音が気になるときの対処法
もし隣の部屋や上の階からの音が気になる場合、以下のような方法を取り入れると、少しでも音のストレスを軽減できます。
• 防音カーテンや防音シートの設置
遮音性の高いカーテンや、壁に貼る防音シートを使えば、外からの音を軽減できます。
• 壁際に大きめの家具を配置する
本棚や収納棚などの家具を壁側に置くことで、音の伝わり方を和らげることが可能です。
自分の生活音が気になる・注意された場合の対処法
「自分の出す音で迷惑をかけていないか不安…」「実際に音について注意された」という方は、次のような工夫が効果的です。
• ラグやカーペットを敷く
床に布製の敷物を敷くことで、足音や物音の響きを抑えることができます。
• 防音マットの活用
さらにしっかりと防音したい方は、防音機能のあるマットを取り入れるのがおすすめです。
• スリッパや靴下を履く
素足で歩くと床に直接音が伝わりやすくなります。音を和らげるために、足元にも配慮しましょう。
• 家具の足にフェルトを貼る
椅子やテーブルなど、頻繁に動かす家具の脚にクッション材を貼っておけば、音を抑えることができます。
こうした対策を行えば、軽量鉄骨造の物件でも音に関する不安を軽減し、より快適に暮らすことができるでしょう。
軽量鉄骨造の賃貸物件を選ぶ際にチェックすべき
ポイント
軽量鉄骨造の物件は、安全性とコストのバランスに優れている一方で、防音性などに不安が残る場合もあります。ここでは、物件を選ぶ際に気をつけたいポイントを紹介します。
掲示板に掲示されている張り紙をチェックする
建物内で騒音に関するトラブルが発生した場合、掲示板に注意喚起の張り紙が出ていることがあります。
「騒音にご注意ください」などの案内が何枚も貼られていたり、最近の日付で掲示されていた場合は、騒音に悩む住人が多い可能性があるため注意が必要です。
入居者の雰囲気を事前に把握する
どのような人が住んでいるかによって、音に対する感じ方やトラブルの起こりやすさは変わってきます。
例えば、小さな子どもがいる家庭や学生が多く住んでいる物件では、生活音が気になる場面があるかもしれません。
内見の際や不動産会社への問い合わせ時に、住民層を確認しておくと安心です。
過去に騒音トラブルがなかったか聞いてみる
物件の過去のトラブル履歴は、住み心地を左右する大事な情報です。
不動産会社に「騒音などの問題があったことはありますか?」と聞いてみましょう。
はっきり答えてくれなかったり、話をはぐらかすような対応をされた場合は、その物件、あるいはその不動産会社自体を再検討するのがよいかもしれません。
借り手目線で丁寧に情報を共有してくれる不動産会社を選ぶことも大切です。
内見は複数回、時間帯を変えて行う
実際の住環境をしっかり把握するには、内見を1回だけで終わらせず、時間帯を変えて複数回訪れるのが理想です。
たとえば、自分が普段部屋で過ごす時間に合わせて内見すれば、実際の音の聞こえ方や周辺の生活音などが確認できます。
可能であれば、平日と休日、昼と夜など、違うタイミングで訪れてみると、より現実に近い住環境を把握できるでしょう。
軽量鉄骨造の賃貸を選ぶなら、防音対策も忘れずに
軽量鉄骨構造の物件は、長持ちするうえに品質にもばらつきが少なく、比較的リーズナブルな家賃で借りられる点が大きな魅力です。
ただし、断熱性や防音性に関しては十分とは言えず、住環境に影響を及ぼす可能性もあります。
そのため、軽量鉄骨造の賃貸物件に住む際は、防音対策をしっかりと行って、快適な暮らしを目指すことが大切です。