賃貸物件を選ぶとき、「天井の高さ」に注目すると、より自分にぴったりの住まいが見つかりやすくなります。高い天井と低い天井、それぞれに特徴があるため、違いを理解しておくことが大切です。
この記事では、賃貸物件における天井の高さについて詳しくご紹介します。
一般的な天井高の目安から、天井が高い部屋のメリット・デメリット、さらにはそうした物件を探すコツまで、わかりやすく解説していきます。
天井が高い物件を選ぶメリット
天井が高い賃貸物件には、次のようなメリットがあります。
圧迫感がなく、開放的な空間になる
部屋に高級感やリゾート感が出る
自然光が入りやすく、部屋が明るく感じられる
実際の面積よりも広々とした印象を与える
高さのある収納家具を置ける
天井が高いことで、部屋全体が開けた印象になり、気持ちよく過ごせるのが魅力です。
たとえ同じ床面積でも、天井が高いだけで空間に余裕を感じられるのは大きなポイントです。
また、シャンデリアのような存在感のある照明を選びやすく、インテリアの幅が広がるのも嬉しい点。
さらに、高さを活かして大型の収納棚なども設置できるため、収納力をアップさせることが可能です。
天井が高い物件を選ぶデメリット
一方で、天井が高い物件には以下のようなデメリットもあります。
電球交換がしにくい場合がある
カーテンをオーダーメイドする必要があり、コストがかさむ
掃除の手間が増える
冷暖房の効率が落ちやすい
虫が高所に逃げ込んでしまうことがある
天井が高いぶん、照明器具も高い位置に取り付けられているため、電球の交換が一苦労になることがあります。
また、背の高い窓(ハイサッシ)が設置されている場合、既製品のカーテンではサイズが合わず、特注になることも。これが意外と出費につながる点です。
さらに、空間が広がることで冷暖房が効きにくくなり、光熱費が高くなる傾向もあります。
特に冬場は、暖かい空気が天井付近にたまってしまい、足元が冷えやすくなるため、サーキュレーターなどで空気を循環させる工夫が必要です。
居室の天井が高い賃貸物件は、開放感があり、ゆったりと快適に過ごしやすいという魅力があります。
さらに、高級感のある雰囲気を演出できたり、実際の床面積以上に広く感じられたりするのもポイントです。また、高さを活かして大きめの収納家具を設置できるのも利点のひとつです。
なお、居室の天井の高さは建築基準法施行令第21条で最低基準が定められているため、極端に低い物件は基本的に存在しません。
一方で、天井が高いと冷暖房効率が悪くなるといったデメリットもあり、人によっては天井が低めの物件のほうが快適と感じるケースもあります。
天井の高い物件にはメリット・デメリットの両面があるため、それらを踏まえた上で、自分にとって快適に暮らせるお部屋を選ぶことが大切です。
天井の高さが気になる場合は、バルコニー側のサッシの高さをチェックしたり、不動産会社に直接確認してみるのがおすすめです。