賃貸物件では、退去時の部屋の状態によって敷金の返還額や追加費用が変わることがあります。
できるだけ余計な費用をかけないためには、普段から部屋を丁寧に使うことが大切です。
とはいえ、家具の重みや生活の中で思わぬトラブルから床にへこみができてしまうことも少なくありません。
この記事では、床のへこみに関する修繕費の負担ルール、修復の方法、さらに予防策について詳しく解説します。
床のへこみ、修繕費は誰が負担する?
床にへこみが見つかったとき、修繕費を負担するのは「大家さん」か「入居者」か、ケースによって変わります。
◆大家さんが負担する場合
国土交通省の「原状回復ガイドライン」によれば、通常の生活による経年劣化や自然な損耗については借主の負担にはなりません。
・家具を置いていたことによる自然なへこみ
・長期間の使用で起きる劣化
このようなケースでは修繕費は基本的に大家さん側の負担になります。
◆借主が負担する場合
一方で、入居者の過失や不注意による損傷は借主負担です。
・重い物を落としてできたへこみ
・家具を引きずってついた傷やへこみ
こうした「通常の使用を超える損耗」は、修繕費用を求められる可能性が高いでしょう。
床にへこみができてしまったときの対処法
もし床にへこみを作ってしまったら、状況に応じて以下の方法で対応できます。
◆自分で修復する方法
床材によっては、簡単な方法でへこみを目立たなくできる場合があります。
・フローリング
水を少量垂らし、タオルをかけてスチームアイロンを数秒あてると、木材が膨張してへこみが戻ることがあります。
・クッションフロア
ドライヤーの温風を当てることで、素材が膨らんでへこみが改善する可能性があります。
ただし、複合フローリングや表面加工された床材は効果が出にくく、かえって傷めるリスクもあるため注意が必要です。
◆専門業者に依頼する方法
確実に直したい場合は、リフォーム業者やリペア業者に依頼するのが安心です。
部分補修なら比較的安く済みますが、依頼する際は必ず大家さんや管理会社に相談してからにしましょう。
入居時からへこみがあった場合の注意点
もし入居した時点で既に床にへこみがあった場合、その修繕費を借主が負担する必要はありません。
ただし、後々トラブルにならないように次の点を徹底しましょう。
・写真を撮って記録を残す
・すぐに大家さんや管理会社へ報告する
・現況確認書にしっかり記載して提出する
これらを行っておけば、退去時に「あなたの責任ではない」と証明できます。
床のへこみを予防する方法
へこみを未然に防ぐための工夫も取り入れましょう。
・カーペットやラグを敷く
家具の重さを分散させて、床材を保護できます。
・家具の脚にクッションをつける
椅子やテーブルの脚にはフェルトやシリコン製のシールを貼るのがおすすめです。
・硬い下敷きを使う
ベッドやタンスのような重量家具の下には、ベニヤ板など硬い素材を敷いて荷重を分散しましょう。
賃貸物件の床にできるへこみは、自然な使用によるものなら大家さんの負担ですが、不注意でできた場合は借主の負担になることがあります。
万が一へこみができたときには、
・自分で修復できるか試す
・必要に応じて業者へ依頼する
・入居時からあるへこみは証拠を残す
といった対応をしておくと安心です。
また、日常的にカーペットやクッション材を使って予防しておくことで、余計な修繕費を防げます。
退去費用をできるだけ抑えるためにも、日ごろから工夫しながら快適な住まいを維持しましょう。